同窓会事業企画員の千葉英輝さん(平成29年卒業)と、荻原桂さん(平成30年卒業)より、ご報告いただきました。
【安心して暮らせる老後社会に向けて】を終えて
今年度もコロナ禍の中で、どのような事業企画が出来るか模索を重ねて、コロナ対策をして出来る事業として、地域のなかでシニア層・若者層が活躍している姿を知ってもらうことを目指して、ソーシャルディスタンスを保ちながら、12月6日新潟ユニゾンプラザにて今回の事業を実施しました。
最初に石上学長からの基調講演「若者とシニアの相互理解を深めるために」と題して、世代間の交流の必要性や手法、日本とロシアのシニアの生活状況、フレイル予防についてお話しがありました。世代間の交流について石上学長は、住みよいコミュニティをつくるために、若者とシニアがお互いに歩み寄って相互理解しなければならない。それには、シニア世代が旗振り役になることが大切であると仰っていました。
同窓生からは、28年度卒業生の眞木英明さんから「食品ロスと環境との関連について」と題して、フードバンク新潟の活動を通して地域活動の状況について発表していただきました。フードバンク新潟は、生活に困っている人が早く自立できるよう必要な食品をお届けし、食を通じて人と人を繋げる活動をしています。食の循環で環境保全も行っています。眞木さんは、地域の多様な人との関わりや目標・目的が生きがいにつながることなど、ボランティア活動で得たものの大きさに感謝していると仰っていました。
もう一方、26年度卒業生の長谷川徹さんから「シニアカレッジ長岡同窓会の集い」と題して、長岡校の同窓生の集まりの活動状況や課題について発表していただきました。長岡同窓会は、会員相互の親睦を図り、講演会や親睦会を通じて地域活動の向上に寄与することを目的に活動しています。毎月の役員会にて行事の企画を話し合い、毎年「講演会と懇談会」を実施しています。長谷川さんは、役員の若返りが必要なこと、同窓会出席者の固定化、講演会内容のマンネリ化などの課題を念頭に置きつつ活動を続けていきたいと仰っていました。
また、若者層としては新潟医療福祉大学の学生(医療情報管理学科)、垣見賢さん・遠藤佳祐さんからは、「プラスチックゴミの削減に向けて、我々が出来ること」と題して家庭で広く使われているプラスチックに焦点を当てて、メリットデメリットそして、プラゴミの処分についての考察を通じて一人一人で何ができるかを考えさせられる提言等についての発表をしていただきました。今回の発表を通して、環境問題や正しいゴミの分別について知り、これからの日常生活での心がけを変えるきっかけになればいいと仰っていました。
更に、新潟医療福祉大学レクア.コム部の学生、田村晴勇さん・佐藤月香さん・早川裕人さん・山本華歩さんから「地域貢献活動」について発表していただきました。レクア.コム部は、障がいの有無や年齢にかかわらず地域の様々な方との関わりを大切にして活動しています。地域貢献活動を通して、子どもから高齢者まで多くの人たちとの交流によって地域活動の大切さを学べ、地域の方と学生の信頼関係を作ることができる良い機会となっていると仰っていました。
シニア世代の地域活動そして、若者世代の地域活動は、視点の違った事柄ですがそれぞれ地域に根ざした取り組みの状況等についての内容をお聞きし、改めて気付きを呼び起こされた良い機会であったのではないかと思います。
なお、当日は、74名もの同窓生からご参加いただき、四つの活動の状況等を熱心に聞き入った有意義な2時間でした。
〔報告会の様子〕
〔石上学長による基調講演〕
〔新潟28年卒業 眞木氏〕
〔長岡26年卒業 長谷川氏〕
〔新潟医療福祉大学 石上ゼミ生〕
〔新潟医療福祉大学 レクア.コム部〕