2017.10.2
ハバロフスク極東医科大学訪問記
事務局からのお知らせ
8月19日から22日までの3泊4日、高齢者大学 石上 和男 学長の案内でロシアのハバロフスク極東医科大学に訪問しました。高齢者大学卒業生と実践講座まちかどふれ愛英会話コースの受講生に呼び掛け、6名が参加しました。
石上学長からハバロフスク極東医科大学訪問記いただきましたので、以下掲載いたします。
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石上学長からハバロフスク極東医科大学訪問記いただきましたので、以下掲載いたします。
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平成29年8月19日から22日まで3泊4日、ロシアのハバロフスク極東医科大学を訪問し見聞を広めてきました。楽しくかつ新しい発見があったこの旅の内容を報告します。
今回の旅行は、新潟医療福祉大学から教員2人と学生3人、新潟県高齢者大学から6人の合計11人の訪問団になりました。新潟医療福祉大学は2006年度から極東医科大学との相互交流協定を結んでおり、今回は学生交流と医療事情の視察を目的としたものです。せっかくの企画ですので、「ロシア極東医科大学でロシアの医療事情を学びませんか?」と高齢者大学の皆さんに呼びかけさせていただきました。今回の企画は、新潟空港からロシア極東に向けて出発する直行便を利用するもので、当初はウラジオストックからシベリア鉄道を利用して800㎞離れたハバロフスクに行く計画でしたが、タイトなスケジュールとなったため急きょ空路でウラジオストックからハバロフスクに入ることになりました。
ハバロフスク市は極東ロシアの中心都市のひとつで人口は58万人、新潟市とは姉妹都市の提携を結んで50年の歴史ある都市です。新潟からは直行便で2時間半で行くことができます。翌20日は市内観光でした。レーニン自由広場、ロシア正教会、アムール川などを見学し、日本人墓地に行きお参りもしてきました。その後ヨーロッパの雰囲気を味わうことができる町並みを見ながら買い物店巡りをしました。
21日(月)午前9時半に、ハバロフスク極東医科大学を訪問しました。医学部、歯学部、薬学部などがある学生数3000人を擁する大学で、訪問時は多くの教員や学生は大学の夏休み中でしたが、タチアナ副学長以下、リザンキナ小児科学部長、タチアナ国際部長などの多くの幹部教員から出迎えていただきました。あいさつ、自己紹介の後、オリガ教授から「ロシア(ハバロフスク)の母子保健の現状と課題」と題してご講演をいただきました。ロシア全土とハバロフスク地方政府のエリア、樺太と北海道・東北地方の位置関係がお分かりいただけると思いますが、とにかく「デカイ国」です。
日本の人口が1億2700万人に対し、ロシアは1.13倍の1億4400万人。一方ロシアの面積は日本の45倍、ハバロフスク地方の面積だけでも日本の2倍あります。したがって人口密度は1㎢あたり、日本全体336人、新潟180人に対し、ロシア全体8.5人、ハバロフスク1.7人となっており、いかに人口密度が低い地域かがわかります。このような中でハバロフスクの医療がどのように行われているかが最も興味深い点でした。ロシアでは国全体で子供をとても大切にしていることを誇らしげに話してくれました。また、医学生の30パーセントは小児科医師になっているのだそうです。そして妊産婦を対象とした教育や母乳育児の推進、産科医療体制の整備(一次から三次まで)を進めており、乳児死亡率も急速に低下しています。日本の乳児死亡率は世界一低い出生1000人当たり2人前後であるのに対し、最近のハバロフスクのデータでは6.4人となっています。また、0歳から17歳人口も日本が低下しているのに対し、ハバロフスクは増加しているなど、少子化に悩んでいるわが国は本当に学ぶべきことが沢山あることがわかりました。そして今後両大学で共同研究の1テーマにしようということになりました。
午後からは「臨床リハビリテーションセンター」の視察でした。ミハイルニコライ院長の案内でリハビリの各部門の説明をしていただきました。
同日の夜には、正統派ロシア料理店「ルースキー」でチャペル・タチアナ副学長、イリエンコ・タチアナ国際部長、ゾーヤ・ファン国際部コーディネーターとともに会食を楽しみました。
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