2018.8.30
第2回ロシア訪問記
事務局からのお知らせ
昨年に引き続き、シニアカレッジ新潟 石上 和男 学長の案内でロシアのハバロフスクとウラジオストックを訪問しました。今回はシニアカレッジ新潟の卒業生2人も参加しました。
石上学長からロシア訪問記をいただきましたのでご覧ください。
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昨年8月の第1回目のロシア訪問に引き続き、今年もロシアを訪問してきました。今年は高齢者大学の卒業生で、上越市の五十嵐千江美さん親子、新潟市の小林みちるさんと友人の田澤愛さん、そして苗場福祉会小松順子さんの計5人から参加いただきました。また今回は建築関係のロシア市場調査団6人も加わり、旅行社の田村さんと私を合わせて計12人の旅になりました。
昨年は時間が不足してウラジオストック市内観光や念願のシベリア鉄道の旅が出来ずにハバロフスクに飛行機で直行したのですが、今回はウラジオストックの観光地をほとんど見学することが出来ました。特にウラジオストックは極東艦隊司令部がある関係で街並みはとても近代的でした。また、アジア太平洋経済協力会議・エーペック(APEC)が行われたルースキー島の会場(極東連邦大学の建物)にも行くことが出来ました。(この会場は毎年、安倍晋三首相とプーチン大統領が会談を行う場所と聞き、驚きました。今年も9月にここで会談が行われるのだとか。)
そして23日の夜9時、シベリア鉄道始発のウラジオストック駅を18両編成の列車が薄暮の中をゆっくりとハバロフスクに向けて出発しました。この列車は6日間かけてモスクワに行くのだそうです。今回は急なキャンセルが出て、4人部屋の予定が最上級の2人部屋に移動(「ラッキー!!」)。夕食と朝食付き、シャワー付きで最高の気分を味わうことが出来ました。また、夜中の街明かり、朝方のどこまでも続く白樺の群生など、車窓からの眺めは最高でした。
24日はロシア市場調査団の皆さんと一緒に、ハバロフスク極東医科大学を訪問しました。ちょうど大学は夏休みになっていましたが、タラチナ副学長、アンドレイ副学長、リザンキナ副学長の3人及び国際部の先生方が出迎えてくれました。そしてリザンキナ副学長(3月までは小児科学部長)から「ロシアにおける母子保健の現状と課題について」という講義を受けました。ロシアの乳児死亡率が2005年に11.0であったものが2017年には5.8と大幅に改善したこと、その理由の一つに母体胎児集中治療室を設けた高度医療を担当する総合周産期医療センターをロシア全土に82か所整備したことが要因の一つであり、併せて2018年から2027年までの10年間を、少子化対策に本腰を入れる「児童の10年」とプーチン大統領が宣言したことなどが紹介されました。
24日の午後にはロシアの障害児に対する教育と医療の分野が共同して行う施設、小児臨床リハビリテーションセンター「アムールスキー」を視察させていただきました。めったに見ることのできない施設でありますが、スタッフが生き生きと仕事をしている様子がとてもよく分かり感激しました。長時間にわたって熱心に案内していただいたオリガ所長以下の大勢のスタッフの皆さんに感謝します。
今回は高齢者大学からの出席者が少なく残念でしたが、来年度以降も皆さんの要望を取り入れた企画ができればと思っていますので、是非ともシニアカレッジ新潟の皆さんから参加いただければと思います。
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今年はウラジオストックを観光し、鉄道に揺られながらハバロフスクへ。ハバロフスク極東医科大学で聴講や小児臨床リハビリテーションセンターの視察、そして沢山の名所を観光されたそうです。
石上学長が撮影した写真は、下部「第2回ロシア訪問記」をクリックしご覧ください。